りっか
夏の立つがゆへ也(暦便覧)
この日から立秋の前日までが夏。
野山に新緑に彩られ、夏の気配が感じられるようになる。
かえるが鳴き始め、竹の子が生えてくる頃。
太陽の黄経が 45°に達した日。
旧暦の日付では3月15日~4月15日の間、どこかな日々です。その時代、4月を孟夏といい4~6月を夏としていましたがまだまだ新緑の季節。日差しが強くなり気温が高くなる日もありますが、基本的には暑くもなく寒くもなく、湿度が低く風もさわやかなころです。
蛙始鳴(かわずはじめてなく)
初候 5月5日~5月9日ごろ
季節は初夏。
蛙が鳴き始める 。
冬眠から目覚めた蛙が、元気に活動し始める頃。たくさんの蛙の鳴き声が、同時に四方八方から聞こえてくる季節です。オスの蛙の鳴き声は、メスの蛙を恋しがって鳴く声だともいわれています。
中国の宣明暦では「螻蟈鳴」と呼ばれ、「雨蛙が鳴き始める」といった意味です。
蚯蚓出(みみずいずる)
次候 5月10日~5月14日ごろ
蚯蚓が地上に這出る 。
冬眠していたミミズが、土の中から出てくる季節です。冬眠する多くの生き物は、二十四節気の「啓蟄」の頃、土の中から出てきます。しかしミミズは少し遅れて出てきます。土の中に長くとどまり、土を肥やしてくれるのです。
中国の宣明暦でも「蚯蚓出」と呼ばれています。
竹笋生(たけのこしょうず)
末候 5月15日~5月20日ごろ
筍が生えて来る。
たけのこがひょっこり顔を出す頃。成長がとても早いたけのこは、地表に顔を出す頃は数センチ程度だったものが、10日目頃には数十センチから1メートルを超えます。この様にたけのこは伸びるのがとても速いことから、「筍」という漢字は10日間を意味する「旬」から来ているとも言われています。
中国の宣明暦では「王瓜生」と呼ばれ、「王瓜(からすうり)の実が生り始める」といった意味です。
>>小満