しゅうぶん

秋分


9月23日ごろ

陰陽の中分となれば也(暦便覧)


暑い日は減り代わりに冷気を感ずる日が増える。昼と夜の長さがほぼ同じになることで、この日は秋彼岸の中日でもある。
秋の七草が咲き揃う頃である。

 

二十四節気の第16。天文学的には、太陽が秋分点を通過した瞬間、すなわち太陽黄経が180度となったときで9月23日ごろです。国民の祝日です。 

この日、太陽は真東から出て真西に沈み昼夜の長さがほぼ等しくなります。旧暦の規則では秋分を含む暦月を8月としました。秋分の前後3日間ずつと合わせて7日間が秋の彼岸です。中秋の名月は旧暦8月15日の夜と定まっており、今年の十五夜の月は新暦の9月27日です。

 

雷乃収声(かみなりすなわちこえをおさむ)

初候 |9月23日~9月27日ごろ

季節は仲秋。

 

雷が鳴り響かなくなるころです。

夏の入道雲に替わって、鱗雲が見えてくる季節。また、夏に鳴り響いた雷も、この時季には収まります。

「暑さ寒さも彼岸まで」と言われる彼岸の頃で、残暑も落ち着いて秋へと気候が移るのを感じられるようになります。

中国の宣明暦でも「雷乃収声」と呼ばれています。 

蟄虫坏戸(むしかくれてとをふさぐ)

次候 | 9月28日~10月2日ごろ

季節は仲秋

 

虫が土中に掘った穴をふさぐころです。

啓蟄の頃、春の気に誘われ地上に這いでてきた虫たちが、冬ごもりの支度をはじめる頃です。

虫たちは秋冬が終わるのを、約半年間も土の中で静かに待ちます。そして、啓蟄の頃に再び姿を現します。

中国の宣明暦でも「蟄虫坏戸」と呼ばれています。 

水始涸(みずはじめてかるる)

末候 | 10月3日~10月7日ごろ

季節は仲秋

 

田畑の水を干し始めるころです。

稲穂が稔り、田圃の水を落として稲刈りの準備をする時期です。収穫の秋、到来です。

中国の宣明暦でも「水始涸」と呼ばれれるころです。