玄鳥至(つばめきたる)
初候 4月5日~4月9日ごろ
季節は晩春。
燕が南からやって来る 。
つばめは本格的な春の季節がやってきたことを知らせてくれます。冬の間、暖かい南の暖かい島々で過ごしたつばめは、春になると日本へと帰ってくるのです。大多数の鳥が植物の種子や実、地上や樹上にいる小動物を餌にしているため、枝や茎に止まったり、地上を歩いたりして餌を獲ります。しかし、つばめは飛びながら空中にいる昆虫を食べているのでずっと飛び続けます。空中には想像以上に昆虫が飛び交っているのです。秋になるとこの虫が少なくなるので南方へと飛び立って行くのです。
中国の宣明暦では「桐始華」と呼ばれ、「桐の花が咲き始める」といった意味です。