しょうせつ
冬冷ゆるが故に雨も雪となりてくだるがゆへ也(暦便覧)
陽射しは弱まり、冷え込みが厳しくなる季節。 木々の葉は落ち、平地にも初雪が舞い始める頃。
太陽黄経が240℃のときにあたり、北国や山間部で、チラホラと雪が降り始めるころ。冬将軍が到来すると言われる時期です 本格的な冬の訪れではありません。雪といってもさほど多くないことから、小雪といわれたそうです。
※「こゆき」ではなく「しょうせつ」と読みます。
虹蔵不見(にじかくいれてみえず)
初候 |11月22日~11月26日ごろ
季節は初冬。
虹を見かけなくなる。
曇り空が多くなる頃。陽射しが弱まり、虹を見ることが少なくなります。見ることができても、夏の空のようなくっきりとした虹ではなく、ぼんやりとすぐに消えてしまいます。
こういった虹は「冬の虹」という季語にも使われ、ひっそりと寂しい趣を表現しています。
中国の宣明暦でも「虹蔵不見」と呼ばれています。
朔風払葉(きたかぜこのはをはらう)
次候 | 11月27日~12月1日ごろ
北風が木の葉を払い除ける 。
冷たい北風が、木々の葉を落とす頃。朔風とは北風のことです。地面いっぱいに広がる落ち葉と、葉を落とした木々は冬の景色の象徴であり、季節の移り変わりが感じられます。
中国の宣明暦では「天気上勝地気下降」と呼ばれています。「天地の寒暖が逆になる」などといった意味である。
橘始黄(たちばなはじめてきばむ)
末候 | 12月2日~12月6日ごろ
橘の葉が黄葉し始める 。
橘の実が黄色くなってくる頃。橘とは柑橘のことで、古くから日本に自生していました。常緑植物であることから「永遠」を意味するとされ、不老不死の実だといわれています。
中国の宣明暦では「閉塞而成冬」と呼ばれ、「天地の気が塞がって冬となる」などといった意味である。
>>大雪