たいせつ
雪いよいよ降り重ねる折からなれば也(暦便覧)
朝夕には池や川に氷を見るようになる。
大地の霜柱を踏むのもこの頃から。
山々は雪の衣を纏って冬の姿となる頃。
太陽黄経が255度のときにあたり、山岳だけでなく、平野にも降雪のある時節ということから大雪といわれた。この頃になると九州にも初氷が張り、全国的に冬一色になります。
スキー場がオープンしたり、熊が冬眠に入るのもこの頃。 鰤(ぶり)など冬の魚の漁も盛んになります。
閉塞成冬(そらさむくふゆとなる)
初候 |12月7日~12月11日ごろ
季節は仲冬。
天地の気が塞がって冬となる。
空は重い雲に覆われ、生き物はじっと気をひそめています。塞ぐという言葉は、寒さから人を守ると捉えることもできるでしょう。雪が降り出しそうな、雲に覆われた天気を雪曇ゆきぐもりと言います。
中国の宣明暦では「鶡鳥不鳴」と呼ばれ、「やまどりが鳴かなくなる」などといった意味である。
熊蟄穴(くまあなにこもる)
次候 |12月12日~12月15日ごろ
熊が冬眠のために穴に隠れる 。
春になるまで、穴の中で過ごします。熊だけではなく、しまりすや蛙、こうもりも冬ごもりを始めます。知恵のある存在や豊かさの象徴として、熊を信仰の対象とする国や地域もありました。
中国の宣明暦ではでは「虎始交」と呼ばれ、虎が交尾を始める」などといった意味である。
鱖魚群(さけのうおむらがる)
末候 | 12月16日~12月21日ごろ
鮭が群がり川を上る。
海で育った鮭は、産卵のために自分の生まれた川へと里帰りをします。北国では冬を代表する光景のひとつであり、迫力のある遡上を見ることができます。また、未成熟であぶらののった鮭は「鮭児けいじ」と呼ばれ、めったにとれない「幻の鮭」とされています。
中国の宣明暦では「茘挺出」と呼ばれ、「大韮(おおにら)が芽を出し始める」などといった意味である。
>>冬至