たいしょ
暑気いたりつまりたるゆえんなれば也(暦便覧)
最も暑い頃という意味であるが実際はもう少し後か。
夏の土用の時期。
学校は夏休みに入り、空には雲の峰が高々とそびえるようになる。
大暑(たいしょ)は二十四節気の第12番目。
現在広まっている定気法では太陽黄経が120度のときで7月23日ごろです。
快晴が続き、気温が上がり続けるころ。夏の土用が大暑の数日前から始まり大暑の間じゅう続く。
小暑と大暑の一か月間が暑中で、暑中見舞いはこの期間内に送る。
大寒と互いに半年後・半年前である。小寒と小暑も同じ関係である。
西洋占星術では、大暑を獅子宮(しし座)の始まりとする。
桐始結花(きりはじめてはなをむすぶ)
初候 |7月23日~7月27日ごろ
季節は晩夏。
桐始結花は「桐の実が生り始める」といった意味です。
桐始結花は「略本暦」における呼び名で、元となった中国の宣明暦では「腐草為蛍」と呼ばれ「腐った草が蒸れ蛍となる」といった意味です。
桐は古くから良質の木材として重宝されており、下駄や箪笥、箏(こと)、神楽面の材料となった。また、古くから桐は鳳凰の止まる木として神聖視されており、日本でも嵯峨天皇の頃から天皇の衣類の刺繍や染め抜きに用いられるなど「菊の御紋」に次ぐ高貴な紋章とされた。
日本には白桐をもとに意匠化された家紋がいくつかあり、それらを総称して桐紋もしくは桐花紋と云います。
中でも五七の桐と呼ばれるスタイルが有名である。
また中世以降は天下人たる武家が望んだ家紋としても有名で、足利尊氏や豊臣秀吉などもこれを天皇から賜っている。このため五七桐は「政権担当者の紋章」という認識が定着することになった。
近代以降も五七桐は「日本国政府の紋章」として大礼服や勲章(桐花章、旭日章、瑞宝章)の意匠に取り入れられたり、菊花紋に準じる国章としてビサやパスポートなどの書類や金貨の装飾に使われたり、「内閣総理大臣の紋章」として官邸の備品や総理の演台に取付けられるプレートに使われている。過去に存在した国鉄の紋章も桐紋に蒸気機関車の動輪を組み合わせたものだった。
また、皇宮警察本部や法務省では「五三桐」が紋章として使われている。
土潤溽暑(つち うるおいて あつし)
次候 | 7月28日~8月1日ごろ
季節は晩夏。
土潤溽暑は「土が湿って蒸暑くなる」といった意味です。
また、土潤溽暑は「略本暦」における呼び名であり、元となった中国の宣明暦でも同じ様に「土潤溽暑」と呼ばれています。
大雨時行(たいうときどきふる)
末候 | 8月2日~8月6日ごろ
季節は晩夏。
大雨時行は「時として大雨が降る」といった意味です。
大雨時行は「略本暦」における呼び名であるが、元となった中国の宣明暦でも同じ様に「大雨時行」と呼ばれています。