
易の64卦54番は、結婚を意味する雷沢帰妹(らいたくきまい)。
上爻は「女筐(じょかたみ)を承(さあs)ぐるに実なし。士羊(しひつじ)を刲(さ)くに血なし。利するところなし」
待てど暮らせど結婚には至らない。情けない形を表している。
女性は心構えがまるでできていないのに、ただ、ふわふわと結婚を夢見ているだけ、妻として夫に尽くせるものを何も身につけていない姿。
男性であれば、結婚のための資金はおろか、一家をもつという責任感などまるでなしのダメ男。
どっちも結婚を甘く見すぎたまま、年月をむだに過ごしてしまった形。
結婚だけでなく人生すべて自分自身をしっかりみつめ、社会に責任をもっていきていかなかったら最後はどうなるか、頭を冷やして考えるときです。
「帰妹(きまい)」は結婚をテーマにしていますが、男女の結合のいろいろなタイプを、人間の生き方の根本問題として述べてあるので、その方面の趣味からでも、自分のこととして学ぶべきですね。