
易の64卦39番目は水山蹇(すいざんけん)。
上爻は「往くときは蹇(なや)みあり来るときは碩(おお)いなり。大人(たいじん)を見るに利あり」
「蹇(けん)」の卦の最終の場所です。
往こうにも往くところがなくて、往き悩むばかりです。
困難もいきつくところまでいって、長い戦いに疲れ切っている状態です。
全力投球などとんでいるうちはいいけれど、打つ手もなくなり、立ちすくんでいる形。
この際、まだ若いと思っていた人物が、実力をつけ人間的にも立派な人物になっているのに気づいて、頭を下げて助けを求めます。
彼と協力して、むしろ自由に力を振るってもらう気持ちでいけば、必ず難艱のときを解決して、すべてがうまく解決するでしょう。