
易の64卦37番は女房役の風火家人(ふうかかじん)。
上爻は「孚(まこと)あり咸如(いじょ)たり。終(つい)に吉なり」
家人の終わりの爻ですから、家長にしても、
家族に尊敬されかつ慕われていることがベターな場所です。
とかく年をとると家族を甘やかしすぎて、特に現代では礼儀が不足して、放漫になっている現象もみられる。
だから愛情と誠意に加えて威厳をもつことが大切です。
威厳といっても、親だからと偉そうに威光をふりかざすのではなく、自分の生き方をたえず反省し自分を律していけば、見ている子供や孫たちはひとりで尊敬し、慕うものなのです。
仕事でも、成し遂げた事業をバトンダッチする時期が来ているかもしれませんが、最後まで気を引き締め努力を続け、有終の美を飾りましょう。