
易の64卦10番は感謝が大切な天沢履(てんたくり)。
上爻は「履(ふ)むを視(み)て祥(しょう)を考(な)す。それを施(めぐ)るときは元吉(げんきち)」
人間の一生をかえりみると、禍福(かふく:災いと幸福)は交互にあるわけです。
これまでの長い一生の間、虎にかまれるような恐ろしい出来事にもあわず、今日までこられたのは、自分一人の力ではなく、多くの人の助け、そして神の助けがあったことをしらなければならない。
考えれば、消しゴムで消してしまいたいようなことも沢山あるはず。
「易経」では、それをめぐりめぐって、良くも悪くもおこないの結果がくるだけ、と考えている。
ともかく「よくも今日までの無事でこられた」と天に感謝できたとき、本当の吉がくるのです。
これは易の深い思想なのです。