
易の64卦7番は戦争の地水師(ちすいし)。
上爻は「大君(だいくん)命あり。国を開く家を承(う)く。小人は用うるなかれ」
戦いが終わって論功行賞のとき、戦功があった者には大君がほうびを与える。
簡単そうに思えるけど、もし小人(しょうじん)にこの爻が出たら、いくら功績があると自分で思っても、無視されるという皮肉な表現もある。
心が狭い、小人物はむだ骨が多く、成果が上がらないから。
易は、小人(しょうじん)と大人(だいじん)をはっきり区別している。
小人とは小さな自分にこだわり、私利私欲を軸に生きている人。
大人とは公明で心が広く利他の心で名利で求めず、人を愛する心をもっている人といえる。
でも、小人のほうが、人間に中では多数派だということもお忘れなく。