
易の64卦5番は待つ事を教える水天需(すいてんじゅ)。
上爻は「穴に入る。速(まね)かざる客三人あってくる。これを敬(つつ)しむ時は終に吉なり」
上位にあるのに、力がなく弱体化しているので、まるで穴にはまって動けないような形。
時機を待って次の段階に進むような余裕もなくなっている。
まねかざる客三人というのは、強引に苦情を言ってくる相手がいる、ということ。
打つ手も見つからず立ち往生というところ。
需(ま)つ時間切れの状態。
もうひたすら低姿勢で対処するよりほかないでしょう。
身から出たさび。
全般の運と力がなさすぎるというか、ここで変に無理押しは禁物。
これは年をとった親でも、社長でも、首相でも同じ。
ひたすら大局をみつめ自分の力不足を謙虚に反省しつづければ、なんとか展望が開けるかもしれない。
吉といっても、やっとこせる程度の吉となる。