
易の64卦36番は傷ついた太陽の地火明夷(ちかめいい)」。
五爻は「箕子(きし)の明夷(めいやぶ)る。貞(ただ)しきに利(り)あり」
五爻は大臣の位置。
箕子(きし)は暴君に箴言(しんげん)して聞き入られず、
いっそ離れた方がよいと忠告されたのに、
それをしないで、バカのふりをして時期を待ったのです。
ただ、自分の信念は心深く守って、そこでこそ最後には正義が勝つことになる。
賢さを隠して時期を待つといえば、昼行燈(ひるあんどん)といわれ、
討ち入り前は放蕩(ほうとう)に身をもちくずしたふりをして
時期をまった大石倉之助などは分かりやすい例です(笑)