
易の64卦21番は邪魔者を砕く火雷噬嗑(からいぜいこう)。
五爻は「乾肉(かんにく)を噬(か)んで、黄金を得たり、貞厲(ていれい)なるときは、咎なし」
前爻の「乾秭(かんし)」が骨付のカチカチに乾かした肉なら、「乾肉(かんにく)」は生乾きぐらいの肉。
ともかくそれなりの地位にいるのだから、人を叱るのも当然と受け取れます。
相手は恐れ入って言うことを聞くでしょう。
厳しく叱っても抵抗もないかもしれない。
でも、それに馴れてうぬぼれたり、傲慢になって、自分を助けてくれる部下への感謝を忘れたら、自身の足元があぶなくなる。
特に人を裁くときは目先のことにとらわれなず広い視野と寛容な心をもって、公正な裁きを心掛けるべきでしょう。
すぐ下の協力者への感謝を忘れないことですよね(笑)