
易の64卦7番は戦争の地水師(ちすいし)。
五爻は「田(かり)に獲物あり、執言(しつげん)に利あり、咎なし。長子師(ちょうしいくさ)を師(ひき)ゆ。真なるも凶」。
「執言」難しい言葉ですが、自分の言い分を堂々と通すということです。
ただし、相手に戦いをしかけられてから、負けずに自分の言い分をきちんと伝えるのです。
道理には、相手もひるむはずです。
この場合、道理が分かった一人の人間にまかせることが重要です。
小人物がわいわい集まって浅知恵でコツコツ動いたりするのを抑えないと、せっかくの交渉が失敗する。
人間が生きていゆく事そのものが戦いなのです。
人の心には日々戦いがある。陰と陽は心のうちで絶えず戦っている。
ビジネスでの戦い、上司やお客様、部下、組織内などの戦いに、この「師」の各爻の言葉を考え応用する。
案外、気づくことが多い。
自分をはっきりと見つめ、無意味なおそれは捨て去り、堂々ち生きる事。
これがポイントなのです(笑)