
易の64卦58番は喜ぶ「兌為沢(だいたく)」。
四爻「商(はか)って悦ぶ。いまだ寧(やす)からず。介疾(かいしつ)あれど喜びあり」
人には二つの喜びの場があります。
まず、まじめに仕事に取り組んでその成功を喜ぶこと。
もうひとつは、甘い言葉で誘われて、つい酒食の場に誘い込まれ、美女に囲まれて楽しむことです。
現代では女性にも同じことがいえる。
商るというのは迷っている状態。
誰でも遊びたいけど、勉強や仕事もしなくてはならない。
「どうしよう、困った」という経験はあるはず。
でも、もともとまじめで意志が固い人間であれば、快楽の楽しみを断ち切って、仕事の協力を求められている人のところに行きます。
その迷いこそは心の小さな病気だから、ちょっと迷ったけど正しい道を選んでホッとさわやかな気分になれるのです。