
易の64卦55番は盛大の時を意味する雷火豊(らいかほう)。
四爻は「其の蔀(しとみ)を豊(おお)いにするには、位当(くらいあた)らざるなり。日中(にっちゅう)に斗(と)を見る。其の夷主(いしゅ)に遇(あ)えば、吉なり」。
盛大な時は、果物がうれすぎたように、とかく上に立つ人間のおごりから、
世に中が停滞することもある。
賢くてそれを憂うるだけの志のある人間は、その暗さが何か覆われているようにうっとうしく、
なんとかしたいと思う気持ちが起こるもの。
でも、直接何かを訴えても聞くような相手ではない場合、下の地位の人でもこの混迷の時を嘆くだけの志がある人間たち協力すれば、なんとか抜け出せる可能性はある。
とにかく上司に助けられる事はない。
若く力ある者からしか力は借りれない、災難を避けることです。
なお、二爻と三爻の沫(まい)も、四爻の斗も星をさします。