
易の64卦36番は傷ついた太陽の地火明夷(ちかめいい)」。
四爻は「左の腹に入る。め(めいい)の心を獲たり。于(ゆ)きて門庭(もんてい)を出(い)ず」。
暗君に対してへりくだり、彼の心をつかんで信用されているので、気まぐれな主のそばにいても害されることはない。なまじわけがわからに怒り触れることを恐れて自分の家にひきこもって隠れるより、他の人たちと一緒に暗君のそばにいるほうが疑われずにすむ、ということになる。
何が起こるかわからず、みんなびくびくしながら使えているのだから、主の雷が落ちそうなときは、近くにいるほうが早く感じ取ることができる。
危ないと思ったら素早く逃げる。まともな時ではないのだから、逃げ遅れた人のことなど気にしていられない。
すごい時なのです。