どんな人のなかにも・・・・
男性素質と女性性質がある。
自分の中に雄々(おお)しさを知って
さらに優しさと柔らかさを守れば
天下の谷ように
なんでも受け容れる存在になる。
谷水のようなパワーを湛えて
タオの母とつながる赤ちゃんのようになる。
自分の中にある白くて清いものを
意識しつつ
黒く汚れたものとともにいる。
そういう存在こそ
この世の生き方の手本なんだ。
世間の名誉や贅沢を知ったうえで
いつも謙遜した気持ちでいる。
そうなれば天下の谷の
絶えざる水につながる。
割られる前の木のように
素朴なままでいられる。
数多くの容器になるわけだが、
自分の中にあるものを割るときには
あまり細かくしないほうが良い。
そうすれば元の気の素質が