
易の64卦52番は止まる意味を持つ艮為山(こんいざん)。
三爻は「其の限(こし)に艮(とど)まる。危うきこと心を薫(くす)ぶるなり」
自分の能力を過信して傲慢になると、うえの人にも盾(たて)を突き、下の人には不遜になり、
友人の忠告も聞かず、周りの人間に愛想を尽かされていしまいます。
自己反省の心をなくしているから、全部他人のせいにして世を恨み人をのろったりして、
心臓が焼けるような絶望感に落ち込みます。
自業自得だから周りは冷たい目でみるだけ。
本人は自己愛にこり固まって、体を悪くしてしまいます。
心労というものはまず腰にきます。
神経を病めば、体中がこわばって身動きも不自由になるもの。
折角の大仕事も自分がつぶれてしまっては話にもならない。
自分のことだけしか考えられないおごった気持ちは、体まで不自由にするのです。
頭を冷やして、もう反省する時です。