
今回からは卦の三爻を書く事にします。
六十四卦の最初にくるのが図に乗るなよの乾為天(けんいてん)。
そして、三爻は「君子(くんし)終日乾々(けんけん)。夕べまで惕若(てきじゃく)たり。厲(あやう)けれど、咎(とが)なし」。
三爻は、それほど力のない「位(くらい)」なのに、
気が強く、自信過剰におちいりやすい状態。
仕事は、自分の利口さを出したがり、
気付かないうちに目だってしまう。
例えば、課長補佐が上司に向かって、
上司の無能さを言葉にする。
身近な上司の不満をいうような事。
この姿は周囲の人に嫌われています。
いつか足を引っぱられて危険がある。
「厲(あやう)けれど」とはそういう不満をもちやすい状態を指している。
自覚して謙虚に振舞えば咎なし。
図に乗りやすい心の手綱を引き締めて咎なしです(笑)