
◆木の特性は?
古代人は「木(もく)は曲直(きょくちょく)と曰(な)すと言っている。
「曲直(きょくちょく)」とは、枝と幹が曲がったり・・・まっすぐになったり
しながら、上に向かい、外側に広がる事。
だから、生長、昇発、条達舒暢(じょうたつじょちょう)などの作用や、性質が具わる物事は、木に属す。
※条達舒暢(じょうたつじょちょう)とは?
条達(じょうたつ)は四方のすみずみまでいきわたる事。
舒暢(じょちょう)は気持ちが良い、気分が晴れやかって事。
◆火の特性は?
火の特性を古代人は「火(ヵ)は炎上と曰(な)す」といっている。
「炎上」とは、火の温熱、上昇という特性があること。
温熱・昇騰(しょうとう)などの、高く上がる作用が具わる。
なので物事は火に帰す。
◆土の特性は?
古代人は「土(ど)は稼穡(かしょく)と爰(な)すと言っている。
「稼穡(かしょく)」とは、土の農作物の橎種(はんしゅ:種まき)と収穫の作用がある。
なので生成・積載(せきさい)、受納の作用が具わる物事は土の帰す。
「土は四方を載す」。「万物は土中より生じ、万物は土中にて滅ぶ」、「土は万物の母」という。
◆金の特性は?
古代人は「金(きん)は従革を曰(な)す」と言う。
「従革(じゅうかく)とは、変革という意味である。
清潔・粛降(しゅくこう)、収斂(しゅうれん)などの作用が具わる事物は金に属す。
◆水の特性は?
古代人は「水(すい)は潤下と曰す」といっている。
「潤下」とは、水に滋潤(じじゅん)、下向きに運動が具わる事物は水に帰す。
※滋潤(じじゅん)とは?
水で潤す事。
ということで・・・・木・火・土・金・水についてゆるりと勉強しました。