
人体の組織と構造
人の上部は陽、下部は陰である。
体表は陽、体内は陰。
背は陽、腹は陰である。
四肢の外側は陽、内側は陰。
というように、それぞれの場所(機能)別に陰陽で表される。
体内の臓と腑を分ければ、五臓は裏に属し、精気を蔵(かく)して泄(も)らさないので、陰である。
六腑は表に属し、物を伝化させて蔵(かく)さないので陽である。
五臓にも、それぞれ陰と陽に属するものがある。
心と肺は上部(胸腔:きょうこう)に位置するので陽に属し、肝・脾・腎は下部(腑腔:ふこう)に位置するので陰に属す。
※本当はまんがの絵があるといいのにね~♪
言葉で説明は難しいけど・・・・・
どの臓器にも陰陽がある。
たとえば・・・・・
心に心陰と心陽、腎に腎陰と腎陽がある。
人体には陰陽の対立と統一を含まないものはない。
◆人体の生理功能
陰陽学説では、正常な生命活動を、陰陽が対立と統一の
協調関係を保持する結果とみなす。
功能とは物質を比較すれば、功能は陽、物質は陰に属し、
両者の関係はこの種の対立と統一の関係を表す。
人の生理活動は、物質を基礎にして、物質の運動がなければ功能を生み出せない。
生理活動の結果、物質の新陳代謝もたえず促(うなが)される。
人体の功能と物質との関係は、陰陽の相互依存、相互消長の関係。
功能は顕微鏡でも見つけられないもの。
陰陽が相互に作用せず分離すれば、人の生命活動にも終止符
が打たれる。
【黄帝内経 3番の生気通天論篇(せいきつうてんろん)】に、
「陰平にして陽秘なれば、精神乃ち治す。陰陽離決すれば、生気乃ち絶す」とある。
意味は、平和で陽気が緻密に固守してこそ、精、神は正常でいられる。
陰陽が分離して決裂すれば、精気もそれに従って、竭絶(けつぜつ)してしまう。
陰陽をちゃんと知らないと・・・・・こわいね~♪