
黄帝内経の最後は81番、.解精微論篇 ( かいせいびろん)。
黄帝明堂にあり、雷公請いて曰く。
【臣行を授かりこれを伝え、教えを行す。経論、従客(じゅうよう)(現代に伝わっていない本の名)、刑法、陰陽、刺、灸、湯薬(とうやく)をもってますます行い治するに、賢不肖(けんふしょう)ありて、いまだ必ずしも十余すること能わず。】
※「能わず」・・・・いちいち漢字が読めない(涙)
雷公が黄帝に、私はいろいろ勉強したがまだ万全ではないといいます。
そうして次のような質問をする。
雷公⇒「涙はどうしてでるのか}
黄帝⇒「なんじのこれを問うは治に益なし。」
治療に役にたつ質問ではないが、医師として知っておけ、と説明する(笑)
【心は五臓の中で君主であり、精神活動の元である。
心気は目に通じ、その状態は顔面に現れる。
だから、悲しみなどがあると目や顔に現れ涙も出る。
水は腎にある。
腎は志の精を持っている。
腎がしっかりしていれば水が上部にあふれることはない。
だから、涙が出るのは、心と腎の志とがともに動揺して
涙となって出るのである】
面白い♪
今回の黄帝内経は 池田政一著書(医療の日本社)
「はじめて読む人のための 素問 ハンドブック」を読んで書いてみました。
ハンドブックだからと言って簡単なものではなかったけど、
言葉に慣れること。
雰囲気を感じる事。
などから、面白さを感じる事ができた。
◆著者のあとがき そのまま記載♪
医療は主観で診察するべきだと思う。
その病因にのめり込み、ともに痛みを感じながら治療する。
わたしはそれが真の医療だと思う。
すくなくとも古典医学は主観的だと思う。
本文をまとめながら、こんな駄文でつづるより、直接原文を読んでほしいと何度思ったことか。
原文には独特の味がある。
それを読むことによって感じてほしいと思う。
また、感じさすように書かれているのである。
いわく言い難い世界なのだ。
本書は原文を二段おろしで書き、私の解説文とは区別した。
文体も変えてみた。
原文は訓読みに直したものもあるし、普通文で書いたものもある。
言葉が難解であったり、文章が長いものは、まとめて普通文書いた。
・・・・・と続く。著者に感謝(笑)
次のどんな黄帝内経を書くかは検討中です。
読んでいただいて本当にありがとうございました(笑)