
黄帝内経の77番目は.疏五過論篇(そごかろん)。
診察上の注意を黄帝から雷公に質問するスタイル。
ここで雷公は答えられずに叱られる(笑)
黄帝⇒五過四徳あり。なんじこれを知るや。
雷公⇒臣年幼小にして蒙愚(もうぐ)、もって惑う。五過と四徳を聞かず。
※雷公席を避けて再排して曰く・・・・
時代劇の武士が座布団をはずして、頭を下げる。
黄帝は五過の説明をする・・・・・
①第一の過
昔貴い地位だったのが今落ちぶれている者。
昔金持ちで今貧乏な者。
これらのものは内の精気が虚している。
外形上も臓腑も異常がないのに、やせて精神的に過敏になる。
こんな時は、その病因が内の虚だと知る事。
②第二の過
病人を診るときは、まず飲食の状態と生活環境について問う。
苦しい生活、安泰な生活。
怒りすぎ喜びすぎ。
これらは内の精気を虚さしめ、経脈の流れを悪くするからだ。
外邪も侵入しやすい。
③第三の過
脈診をよく勉強すること。
脈診ができないと診断をあやまる。
④第四の過
必ず貴賤を問うこと。
高い位につきたいと野望をいだき、もし達せられないと、
精気が内で鬱状態になる。
⑤第五の過ち
診察にあたっては、病因を問い脈をみること。
性別の参考にする。
内容はいたって常識的なもの。
精神的な方面を重視する古典医学の特徴。
ちなみに・・・・・・五過四徳の五過は記載があるが四徳はない。
なんだろうとネットで調べたけど「四徳」はいろいろあって。
説明できない・・・・未熟者で申し訳ありません m(_ _!)m