
黄帝内経の75番目は著至教論篇(ちょしきょうろん)
なんと、これまでは黄帝さんと岐伯先生とのやり取りで流れてきたのが、この章では黄帝さんが先生となって、雷公さんに教えている。
でも、とっても短い章です。
10行で終了(笑)
黄帝明堂に坐せり。
雷公(らいこう)を招いて曰く。
【子医の道を知るや】
雷公答えて曰く。
【誦(じゅ)してすこぶるよく解す。
解していまだ別かつことあたわず。
別かちていまだ明かしむことあたわず。
明かしめていまだ彰すことあたわず。
もって群僚(ぐんりょう)を治するに足りて、
侯王に至ることあたわず。】
ここでは黄帝が先生となって、雷公に医道を勉強したか、と問うている。
雷公は、勉強するにはしたが、わかったようで、まだまだ難病までは駄目です。
と言っている。
本章ではこのような問答で終始している。
雷公は三陽三陰、天地人等の理を学びたいと言い、
黄帝はそれが大切だと言っているらしい。
古代人の師弟関係のあり方をちょっと感じました(笑)