
運気七篇には番号はありません。
・天元紀(てんげんき)大論篇 第六十六
・五運行(ごうんこう)大論篇 第六十七
・六微旨(ろくびし)大論篇 六十八
・気交変(きこうへん)大論篇 六十九
・五常政(ごじょうせい)大論篇 七十
・六元正紀(ろくげんしょうき)大論篇 七十一
・至真要(ししんよう)七十四
以上が運気七篇と言う。
この七篇には後世諸説ある。
これらの篇はなくなっていた。
素問そのものが散逸している。それを、唐の王冰(ひょう)が再編集したのです。
その時、他書から取っていれたのがこの七篇だと言われる。
「陰陽大論」という書から取り入れたという説もある。
※散逸(さんいつ):散りうせること。
運気については、一般に「運気論」とい名が知られているらしい。
これは宋(そう)の劉温舒(りゅううんじょ)が著した本の名前。
素問の運気七篇とは別物のようです。
運気とは何か。
本書はこれを解説するのが目的ではない。
ただ、一応知っておく必要があると思い、小曾戸丈夫先生の説を記している。
※小曽戸丈夫(こそと たけお)略歴
1920年:福岡県に生まれる。(原籍 鹿児島県、旧姓宮下)
1940年:熊本薬学専門学校卒業。
同年より福岡県立門司高等女学校教諭。
1941年:従軍。第58師団野戦病院付陸軍薬剤大尉。
(中国大陸)
1947年:下関市で薬局経営。
1956年:荒木性次先生の門に入る。
1966年:熊本大学薬学部講師(非常勤)、
「漢方概論」を講義。
【運気とは】
五運(木・火・土・金・水)と
六気(少陽・陽明・太陽・厥陰(けついん)・少陰・太陰)の事。
天気の変化を五年、六年、十年、十二年、三十年、六十年の
リズムで統計をとり、その状況をまとめあげたもの。
その中でも特に、人体にひきおこす疾病とその治療法を記述してある。
現在、医学界では精神医学、気象医学、生体内リズムなどの新しい分野が開かれているが、古代中国の医学では、すでにこのような観点からの見方がある。(意釈黄帝内経運気より)
素問の基本概念は、自然と人体の調和。
その調和が崩れると病気になると考えた。
天人同一論、陰陽五行、六気等の考え方を現代医療に応用できるかはわかりませんが、自分たちの考え方に入れて生活をするのは素晴らしい事なのではと思います。
私は「気学で占う方法を教える事」を仕事にしている。
現代の医療の進歩の素晴らしさも事実。
占いの運気だけで判断するのは良くないと思う。
運命は自分で作るもの、育てるもの・・・・これが私の考え方。
使える技術は感謝して使い。
日々の生活については、黄帝内経の考え方を取り入れ、
問題が起きた時には現代医療の医者の意見も取り入れる。
このバランスを上手に取るのがいい♪
なので、片寄らず意見を聞くための最低限の知識は、収集し、自分で納得して医療を受けるのがベストなのではと思います(笑)