
相性が良いとか悪いとかに使われる「克」という言葉に
いろいろな克がある。
養生法では「相克(そうこく)」は「克」をつかう。
克の読み方は「かつ」とも言うし「こく」とも言う、ここではこくね。
同じこくでは、「剋」と「尅」も同じ雰囲気で使う。
①「剋」は克にリのような物が右につく。
これは刃物を意味して、刃物で切る方法でこくす。
痛いよね。命の危険も感じるこくしかた。
②「尅」は剋に寸のような物が右につく。
これは手で叩いてこくする方法。
こっちも痛いがちょっと①のこくよりもいいよね。
③「克」は何もない、意味は己に勝つという言う事。
なので養生法に出てくるこくは克を使う。
『修克治人(しゅうこちじん)』
意味は、「おのれを治めて、人をおさめなる」。
まずは自分が修行して人を治めないと云うこと。
星翔先生曰く、今の政治家に言いたい言葉との事(笑)
ついでに言うと克というのに勝つがある。
同じ「かつ」という音でも意味は違う。
「勝」は他人と戦い勝敗として勝つの意味。
これに対して「克(かつ)」は己にかつという意味との事。
面白いね(笑)