
東洋医学の面白さっていうのは分析の優しさと蓄積の量だと思う。
生きている人間をしっかり受け止めるというものの捉え方が優しさを感じるね。
西洋医学が冷たいと感じるのは「生きている」という事に対する受け止め方の希薄さ。
それに比べて、東洋医学は生きている人には、どんな人であっても
凄い何か(価値のようなもの)があるというのが前提。
差別無く、生きている人には見えない何かが備わっていて、
それが全体を包み込み天と地の中で活かされている。
今回の触れる診断法が・・・・また凄い。
ちょっとした信号から読み取る情報量の多さは、優しく、強さを感じる。
では、「三部九候論(触診法)」について入ります(笑)
黄帝曰く
「先生からあらゆる教えをいただいた。今日のその要点を聞きたい。骨髄に刻みこんで大切にしておく。みだりに他言はしないぞ」
岐伯曰く、「人体には上・中・下の三部がある。この三部にはそれぞれ三ヶ所脈をみる場所がある。それはそれを次のとおりである」
上部の脈をみる場所。
① 両額の脈動。
② 両頬の脈動。
③ 耳前の脈動。三焦経の和●穴。
中部の脈をみる場所。
①太陰肺経の脈経。
②陽明大陽経の脈動。
③少陰心経の脈動。
下部の脈をみる場所。
①厥陰肝経の脈動。
②少陰人経の脈動。
③太陰脾経の脈動
以上の各部の脈をみて、
身体の上中下や左右に気血が充分に流れているかを知ります。
それにより病因、病症等を知って治療する。
その三部九候診は、脈診より経絡触診。
一経づつ按圧することにより、その経絡の虚実寒熱湿燥を知る。
充分に気血が案枯れ手いるかを知るには、その経絡の脈動をみるのがいいでしょう。
しかし、虚実寒熱等を知るには、直接その経絡を按圧してみるのが一番いいのです。
病気になった経過と現在の病症を問診する。
その後で経脈を按圧して診察しなさいとあります。
病気になった経過と現在の病症を問診する。
その後で経脈を按圧してみると分かる。
実際に経絡を按圧してみると分かります。
陥凹(虚)
隆起していても底に力がない(虚)
堅い所(実)
冷たい所(寒)
汗ばんでいる(湿)
カサカサ(燥)
圧すると痛む(実)
圧すると気持ちが良い(虚)
これらの状態を知るには直接触診するのが、一番。
参考書籍:「初めて読む人の 素問ハンドブック」池田政一署著から